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介護現場に新しい風?アザラシ型ロボット「パロ」に関する最新の研究報告

パロ(PARO)は、アニマルセラピーとふれた時のような癒やしの時間をもたらすとしてギネスにも認定されている、アザラシの赤ちゃんをモデルにした「心に寄り添うロボット」です。
今回、東京都立大学大学院の井上薫教授らによる国際共同研究チームが、認知症高齢者のグループホームにおいてパロを活用した臨床試験の結果を発表しました。この研究では、パロとのふれあいが、介護に携わる方々の心理的な面にどのような変化が見られるかが探られています。※1
※1 本研究成果は、国際学術誌『Alzheimer’s and Dementia』に、2026年2月17日付で掲載(UMIN-CTR 登録番号:UMIN000037374)
パロが提案する「新しいケアの形」と、導入を後押しする「補助金活用」※2についてご紹介します。
※2 補助金は現状、施設での導入のみが対象となります。個人でのご購入には適用されませんのでご注意ください。
ロボットによるケアが注目される中、なぜこの研究が必要だったのか?
現在、介護現場では「ケアの質の向上」と「スタッフのウェルビーイング」の両立が大きな課題となっています。
- 世界で増え続ける認知症と、膨らむ経済的負担:世界保健機関(WHO)の予測によると、世界中で認知症になる人が増え続けており、それに伴って医療や介護にかかる費用も大きく膨らむとみられています。
- 増え続けるケアの需要: 高齢化に伴い、より手厚いケアが求められる一方で、介護の現場におけるスタッフの負担増が課題となっています。
- 「人」だけではないサポートの必要性: 介護スタッフの心理的なゆとりを生むためには、デジタルツールやロボットを賢く活用し、現場に「穏やかな時間」を作り出す工夫が求められています。
- 世界で評価されるパロの役割: パロは米国や欧州など、世界各国で「薬に頼らないケア」の一環として活用されており、その存在感は日本国内でも高まっています。
研究が示した、パロとのふれあいがもたらす「ゆとり」

今回の臨床試験では、グループホームの入居者が「自発的に」パロとふれあう環境を作りました。
【臨床試験方法】
1ヶ月間、入居者を「週3回パロとふれあうグループ」と「週1回ふれあうグループ(各回1時間)」に分け、その変化を調べました。
💡 試験の注目ポイント
専門職が付きっきりで指導するのではなく、お年寄りが自由にパロを可愛がる形式をとった点です。
【研究から見えてきた兆し】
パロと日常的にふれあう機会を設けたグループでは、入居者の方々の表情や反応にポジティブな変化が見られ、結果として現場スタッフが感じる心理的・肉体的な負担感の軽減に繋がることがエビデンスとして示されました。
入居者がパロとの交流を通じて穏やかに過ごす時間が増えることで、施設や自宅での介護に以下のような「ケアの好循環」が生まれることが期待されます。
- 介護者の精神的ゆとり: 落ち着いた交流の時間が増えることで、介護スタッフや家族の心理的ストレスの緩和に寄与。
- コミュニケーションの活性化: パロを囲むことで入居者同士の会話が生まれ、活気ある環境づくりをサポート。
- 自発性を引き出す: ロボットへの愛着が、要介護者の「笑顔」や「自分から触れようとする意欲」を引き出すきっかけに。
購入を後押しする「補助金」の活用
「興味はあるけれど、費用の面が心配」という介護サービス事業者に向けて、パロは国や自治体の補助金制度を活用できます。
現時点では、個人でのご購入に補助金等はご利用いただけません。
- 介護テクノロジー導入支援事業: 厚生労働省が推進する事業などを活用することで、購入コストを大幅に抑えられる可能性があります。
- 現場の環境改善に: 補助金を賢く活用し、スタッフの離職防止やケアの質向上を目的としてパロを導入する施設が増えています。
まとめ
今回の研究は、パロが「ケアを受ける方」だけでなく、「ケアを提供する側」の心にも寄り添う存在になり得ることを示唆しています。
パロがいることで生まれる、あらゆる介護シーンでの笑顔と穏やかな時間。これからの、施設やご自宅での介護を支えるパートナーとして、パロの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
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