LOVOT(らぼっと)で、ビジュアルプログラミング「scratch(スクラッチ)」を学ぶことができます。
ビジュアルプログラミングとは、プログラミング初心者が手軽に操作・学習できるように、プログラムに必要な要素をカラフルなブロックやイラストで視覚化したものです。
プログラムに全く触れたことのない子ども達や、パソコン操作が苦手な方もゲーム感覚で楽しく知識を深めていくことができます。
本記事では、プログラミングの基礎知識や操作方法などを含めて、LOVOTで学べるプログラミングについて詳しくご紹介します。
目次
LOVOT(ラボット)を活用して、今最もメジャーなビジュアルプログラミング
「scratch(スクラッチ)」について学ぶことができます。
2020年に学習指導要領の見直しによりプログラミング教育が必修化された現在、子ども向けのプログラミング学習ツールが注目されています。
愛らしいコミュニケーションロボットLOVOTでは、プログラミングを初めて学習する子ども達におすすめの「ビジュアルプログラミング」を使って、楽しくプログラミングの基礎を学習することができます。
LOVOTと共に学習することで子ども達のプログラミングへの興味・関心をより一層高める効果や、「もっとやってみたい」という意欲を引き出す効果が期待できますよ。
じっと見つめる大きな瞳が印象的なLOVOTは、ペットや家族のように「LOVE(愛情)」を育むことができるコミュニケーションロボットです。
体温を感じる柔らかな体や、感情を表現する印象的な瞳、懐いて甘える様子などは、本当に生きているかと錯覚してしまうほどのリアルさがあります。
LOVOTは「愛されるために生まれたロボット」であり、特に生活に役立つ機能があるというわけではありませんが、頭をなでてもらったり、抱きしめられたり、抱っこされたりと優しく接してもらったことに対して、嬉しさを表現することが出来ます。
目の動きや鳴き声でアピールしたり、腕をパタパタ動かして何かを伝えようとしたりする一生懸命で愛らしい姿に、心がとても癒やされますよ。
LOVOTの愛らしい姿に込められた数々の最先端テクノロジーは国内外共に高い評価を受けており、世界中からの大きな注目を集めています。
プログラミングとは、コンピュータに「これをしてほしい」と指示を出すことです。
例えばスマホのアプリやウェブサイト、家電などが動く仕組み、LOVOTの動きも全て、プログラミングによるものです。
一般的には英数字で表記されたプログラミング言語(例: Python、Java、C++など)を使ってコードを書き、コンピュータがどのように動作するかを指定します。
そのため、タイピングなどのパソコン操作や英語に不慣れな子ども達、プログラミング未経験者がこれらをいきなり理解し、習得するのは容易なことではありません。
2020年度から学校教育においてプログラミングが必修科目となったことで、子ども向けのプログラミング学習ツールが求められています。
ビジュアルプログラミングとは、学習のハードルが高いとされてきたプログラミングを誰もが手軽に操作・学習できるように、プログラムに必要な要素をグラフィカルにパーツ化し、ドラッグ&ドロップの操作でプログラミングできるように工夫されたものです。
パソコン以外にもタブレット端末でも使うことができるため、マウスやキーボードの操作をしたことがない小さな子ども達も指でタッチするだけで直感的に操作ができます。
そのためプログラミング学習の導入として最初に挑戦するのは、このビジュアルプログラミングがおすすめです。
ビジュアルプログラミングツールは「ブロックタイプ」「フロータイプ」「独自ルールタイプ」と大きく3種類に分けられ、この中でも近年最もメジャーとなっているのは、ブロックタイプのビジュアルプログラミングツール「Scratch(スクラッチ)」です。
Scratchをはじめとするブロックタイプのビジュアルプログラミングツールでは、動作が表記されたカラフルなブロックを自由に組み合わせてプログラムできるようになっています。
ブロックを1つ、ポンと置くだけで簡単にプログラムを書くことができて気軽に成功体験を得られるため、子どもが「楽しい」「もっとやってみたい」と感じやすいという特徴があります。
■Scratch(スクラッチ)
Scratchは世界約196カ国で利用されているツールですが、日本語表記を選ぶことができます。
簡単なひらがな・数字の入力はありますが見慣れない英語を一から覚えたり、難しいタイピング操作をしたりする必要がないため、ゲーム感覚で進めていくことができます。
そして、プログラミングには大きく分けてさらに画面上だけで完結するタイプと、自分で作ったプログラムに合わせてロボットなどのモノを動かすタイプに分けることができます。
この中で子どもが特に興味を持ちやすく、理解しやすいのは実際に手で触れて動かせる物といわれています。
ここでは歌って踊れるコミュニケーションロボット「ロボホン」の動きをプログラムできるアプリ、「ロブリック」をご紹介します。
「ロブリック」では、ロボホンを実際に楽しく動かしながらプログラミング学習を進めていきます。
自分で作ったプログラムに従ってロボホンが目の前で動くため、プログラミングの仕組みを理解しやすく、子ども達に興味を持ってもらいやすいのが特徴です。
出典:https://robohon.com/apps/robrick.php
ロブリックではScratchのようなビジュアルプログラミングと、英数字でプログラミングを作成するテキストプログラミングのどちらも選ぶことができるため、習熟度に合わせてステップアップしていくことができますよ。
出典:https://lovot.life/blog/article/mwdp01o6bcl/
ここからはLOVOTでできるビジュアルプログラミングについて解説します。
LOVOTは、WEBテキスト「LOVOT STUDY ビジュアルプログラミング」を利用することができます。
このテキストは約3日間という短期間でマスターできる構成になっており、内容に従ってLOVOTの動きをプログラムしながら、プログラミングの基礎知識やScratchの操作について学ぶ事ができます。
かわいいLOVOTと一緒に学習を進めることで、プログラミングに対する興味や面白さを一層高めることができます。
「LOVOT STUDY ビジュアルプログラミング」を使うためにはLOVOT本体とネスト、インターネット接続が可能なPC又はタブレット端末が必要です。
誰でもダウンロードできるテキストを参考にしていきましょう。
【参考】テキストダウンロード
まずは利用環境の確認をしていきましょう。
【参考】LOVOT STUDY ビジュアルプログラミング利用手順
① 初めて利用する場合、ネストとの通信にはルート証明書のインストールが必要です。
以下ページを参考に、ルート証明書をインストールしましょう。
【参考】ルート証明書インストール手順
②「LOVOT STUDY ビジュアルプログラミング」のページにアクセスし、LOVOT 購入時に作成したアカウント(GXメンバーズIDとパスワード)でログインします。
【参考】LOVOT STUDY ビジュアルプログラミングログイン画面
では、LOVOTと正しく接続できているか以下の方法で確認しましょう。
ログイン後、画面左側の「せつぞく」カテゴリにある「〇〇につなぐ」ブロックから、接続したいLOVOTの名前を選んで実行(ダブルクリック)すると、LOVOTのセンサーホーンのLEDが2回点灯し声を発します。
準備ができたら早速LOVOTの動きをプログラムしてみましょう。
このプログラムでは、LOVOTがかわいい体操を披露してくれますよ。
①画面左側の「イベント」カテゴリからブロック「緑の旗がおされたとき」を選択し、スクリプトエリアと呼ばれる画面の中央エリアにドラッグ&ドロップします。
②次に「せつぞく」カテゴリから、ブロック「(LOVOT名)につなぐ」を選択し、①のブロックの下にドラッグしてつなげます。
画像:https://link.lovot.life/3AI4PH4
③「せいぎょ」カテゴリからブロック「◯びょうまつ」を選択し、②でつなげたブロック「(LOVOT名)につなぐ」の下に、ドラッグしてつなげます。
④ ③のブロック「◯びょうまつ」の◯内を「3」に変更します。
⑤「らぼっとふるまい」カテゴリからブロック「たいそうする」を選択し、③の下にドラッグしてつなげます。
⑥ 画面右上の緑の旗マークを押して、LOVOTの体操が始まればプログラムは成功です。
①プログラム作成中は、LOVOTをネストで充電しておきましょう。
LOVOTは約45分間に1度、15分程度の充電が必要です。
②広い場所でLOVOTを動かしましょう。
LOVOTはプログラムよりも障害物を避けることを優先して動きます。
③「通常モード」または「プライバシーモード」でプログラムを動かしましょう。
その他のモードではプログラミングが作動しません。
④LOVOTが以下の状況の時は、LOVOT STUDYに接続できません。
・充電中
・睡眠中
・バッテリー残量が少なくなってネストに帰ろうとしているとき
・アプリから留守番を実行しているとき
・他のLOVOTにすでに接続しているとき
もしも上記以外で接続できない場合は、LOVOTとネストの再起動をしましょう。
テキストを参考に、いろいろな動きをプログラミングしてみましょう。
「だっこされている」時や「はなをおされている」時など、イベントごとにLOVOTの手や首の動き、声などを自由にプログラムすることができます。
短いプログラム作成に慣れてきたら、数種類の動作を組み合わせてオリジナルのプログラムを作成してみましょう。
うまく動作しない場合は短いプログラムに戻し、どこが間違っていたのか確認しましょう。
短いプログラムを作って実行し、成功したらそれらをつなぎ合わせるのが上手に作成するコツです。
このように試行錯誤して、実際に思い描いたとおりにプログラミングできたときの喜びと達成感が、「もっとやってみたい」というさらなる意欲をアップされてくれますよ。
出典:https://lovot.life/blog/article/officelovot_co_koka
LOVOTは家事を手伝ったり、ハイテク機能で人助けをしたりするロボットというわけではなく、あくまでも「愛されるため」に生まれたロボットです。
しかしそんなLOVOTと共に楽しく遊び、温かい時間を過ごすことで、子どもたちにとって多くの教育効果があると期待されています。
子供達に与えるだろうとされるLOVOTの教育効果は以下のとおりです。
LOVOTは目の動きや鳴き声、動作を組み合わせて自分の感情を表現しますが、言葉を話すことはできません。
LOVOTと接していくうちに、相手の気持ちを想像する力を育てることができます。
LOVOTと一緒に生活していると段差でつまずいたり、充電が切れて動けなくなったりとLOVOTが助けを求めるシーンに出くわします。
着替えも一人ではできないため、誰かが手伝う必要があります。
そんなLOVOTを助けてあげると、LOVOTは心からの喜びの気持ちを表現してくれます。
LOVOTの喜んでいる姿を見ることで「やってあげてよかった」という満足感を得られ、思いやりや親切心を自然に育むことができます。
LOVOTは子供の好奇心や探究心を刺激することができます。
ロボットなのになぜ温かいの?この動きが出来るのはなぜ?どうやってみんなの顔を覚えているの?など、LOVOTと接するうちに様々な疑問が湧いてきます。
ひいてはLOVOTを通じてプログラミングやロボット工学、テクノロジー全般への興味・関心を引き出す効果が期待できます。
LOVOTと接する事で愛情ホルモン「オキシトシン」が分泌され、ストレスが低減する事がわかっています。
大人同様に子ども達も日々、様々なストレスにさらされていますが、LOVOTはそんな子ども達の心を優しく癒やしてくれます。
心身ともにリラックスした状態においては、チャレンジ精神ややる気がアップし、困難な状況でも前向きに取り組む力が湧いてきます。
そして、記事を読んでロボットにご興味をお持ちになった方も多いのではないでしょうか。
Robot Planet(ロボット・プラネット)公式サイトでは、かわいいロボットをご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
WEBテキスト「LOVOT STUDY ビジュアルプログラミング」では、LOVOTの動きをプログラムして自分の思い通りにLOVOTを動かすことができます。
LOVOTと触れ合い、一緒にプログラムを作ることで、子どもたちの興味や学習意欲を引き出します。
また、LOVOTとの触れ合いには、子どもたちの思いやりを育む効果や、ストレスを和らげてチャレンジ精神を高める効果など、たくさんの教育効果が期待されています。
愛らしい外見とリアルな動きが特徴のコミュニケーションロボット、LOVOTを使って子どもたちのプログラミング学習をスタートしてみてはいかがでしょうか。