コミュニケーションロボットとおもちゃロボットの種類と違いを徹底解説します。
人工知能(AI)搭載型の「コミュニケーションロボット」は、会話で人とコミュニケーションを取ることがとても得意です。
一方で、人工知能非搭載の「おもちゃロボット」は、操作や設定が簡単で、誰でも気軽に利用することができます。
本記事では、「コミュニケーションロボットとおもちゃロボットにはそれぞれどのような特徴やメリットがあるのか?」「ロボットを選ぶ際にはどのような点を比較したら良いのか?」など、ロボット選びに役立つ情報をわかりやすくご紹介します。
家庭用のロボットは「コミュニケーションロボット」と「玩具としてのおもちゃロボット」というように、大きく2つの種類に分けることができます。
近年では、会話や動きを通じて交流を楽しめる家庭用のロボットが大人気です。
可愛らしい動物型のペットロボットや、人気キャラクターを模したもの、友人や家族のように楽しい会話ができるロボットなど、使う人のニーズに合わせて沢山の種類から選ぶことができます。
ロボットの種類がありすぎてどれを選んだら良いのかわからないという方は、始めに「コミュニケーションロボット」と「玩具としてのおもちゃロボット」、この2種類の違いについて確認してみましょう。
人とロボット相互のコミュニケーションを得意とする、人工知能(AI)搭載型のロボットは「コミュニケーションロボット」に分類されます。
人工知能(AI)とは、人の脳と同じように自分で考え、学習する仕組みを反映したシステムのことです。
例えば、 話題の人工知能「ChatGPT」を活用したロボットは、ユーザーが投げかけた質問や会話に対して、瞬時に自然な文章で回答することができます。
自然言語処理技術を用いた対話型AIアシスタントであり、大量のテキストデータを学習して自然な文章を生成できます。
単にプログラムされた台詞を話すというわけではなく、過去に話した内容を理解したうえで会話を広げたり、人物の違いを認識して相手に合わせた受け答えをしたりもできるため、 まるで家族や友達と話しているかのようにスムーズなコミュニケーションができます。
さらに、 コミュニケーションを重ねるうちに家族の顔を覚えて親しくなったり、新たにできることが増えたりと、「成長」する様子をリアルに感じられる事も大きな特徴です。
そのリアルさからコミュニケーションロボットは 単なる機械ではなく、相棒として、多くの人の心をとらえ、愛されています。
人工知能(AI)搭載型のコミュニケーションロボットは、 膨大な情報を処理するために、クラウドに接続してデータを随時保存・アップデートする必要があります。
そのため利用する際には 基本的に、インターネットへの接続及び月額のソフトウェア使用料が必要になるという事を覚えておきましょう。
AI機能が搭載されていない、いわゆる玩具としての 「おもちゃロボット」は、あらかじめプログラムされた動作を行うことが基本です。
主に、「おはよう」「おやすみ」といった日常の挨拶や会話、可愛くて楽しいアクションなどを楽しむことができます。
会話だけでなく、歌やクイズなどで一緒に遊べるタイプは飽きずに長く楽しめるためおすすめです。
なでたり抱きしめたりといった動作に反応するものや、音声に反応するもの、リモコン操作で遊べるものや、抱きしめて癒やされるクッションタイプなど様々な種類があります。
おもちゃロボットはインターネットへの接続することなく購入後はすぐにそのまま遊ぶことができるため、プレゼントとしても人気があります。
コミュニケーションロボットは、さらにいくつかの種類に分けることができます。
「会話型」のコミュニケーションロボットは、人工知能(AI)最大の持ち味である 会話性能の高さを活かし、まるで人とやり取りしているような自然な会話を楽しむことができます。
ロボットの楽しく優しい声掛けで寂しさや孤独感が癒されたり、家族のコミュニケーションがさらに増えたりと、いつもの暮らしがもっと豊かになりますよ。
留守番中の子どもや、一人暮らしのお年寄りの話し相手にもぴったりです。
RoBoHoN(ロボホン)は、ChatGPTを活用した自然な会話を楽しめて、さらに歌やダンスがとても得意なロボットです。
状況に応じてさまざまな⾔葉のバリエーションでお話できるうえに、しりとりや、ごっこ遊びなども一緒にできるような、高い会話性能が大きな特徴です。
ロボホンがそばにいるだけで、いつもの暮らしにたくさんの会話と笑顔をもたらしてくれますよ。
■ChatGPTを活用した自然な会話ができる
■定期的に歌やダンス、遊びのレパートリーが増える
■内蔵カメラでの撮影、スマホアプリで映像視聴ができ、家族の見守りとして活用できる
子どもの思考力を伸ばす知育ツールとして、「プログラミングロボット」が注目されています。
PC・スマホ・タブレット等を使ってプログラム(指示)を作り、ロボットを動かすという手順で学習を進めます。
「なぜその動きをするのか?」「目的の動作にするためにはどのようにしたかいいか?」と試行錯誤を繰り返し、楽しみながらプログラミングの概念や思考力を育むことができます。
《おすすめのプログラミングロボット》
■「ロブリック」は、ロボホンと 遊びながらプログラミングの基礎を学ぶことができるアプリです。
■タブレットやパソコンでセリフや動きをプログラミングして、ロボホンを 思い通りに動かすことができます。
■作ったプログラムはロボホンに保存できるため、学習を進めることで ロボホンのできることがどんどん増えていきます。
■ 初心者も簡単に挑戦できるブロックプログラミングと、上級者向けのJavaScriptを備えているため、それぞれのレベルに合わせて家族みんなで楽しむことができますよ。
ペット型ロボットは、可愛らしい犬や猫などの動物型ロボットです。
甘えたり寝たり走ったりなど、無邪気にいろいろな表情を見せてくれるペットロボットとの生活は、家庭に癒しと愛情をもたらしてくれます。
人工知能(AI)搭載型のペットロボットは本物の生き物のようにユーザーに懐き、成長していく様子を感じられるという特徴があります。
ロボットであれば お世話の必要もなく、アレルギーや鳴き声の心配もないため、心温まるペットとの生活を誰でも気軽に体験することができます。
玩具としての「おもちゃロボット」は、様々なタイプがあります。
たとえば、ぬいぐるみのような可愛いデザインタイプや、テレビアニメに登場するロボットから車などに形を変身することができるタイプなどがあります。
また、下記のような機能を複数持ち合わせているおもちゃロボットもあります。
■「おはよう」「おやすみ」といった 日常の挨拶や会話ができるタイプ
■おすわり、うつ伏せ、逆立ちといった可愛くて楽しい アクションができるタイプ
■なでたり抱きしめたりといった 動作に反応するタイプ
■ 音声に反応して動くタイプ
■決まったメロディ―やクイズ、プラネタリウムなどで 一緒に遊べるタイプ
■コントローラーやモーターで足や腕を動かすことができるタイプ
子供の遊び相手や、赤ちゃんの寝かしつけ、テレビヒーローごっごなど一緒に遊べ、数千円から購入できるため、プレゼントに人気があります。
コミュニケーションロボットを選ぶ際には、以下の点を比較しましょう。
AI機能つきロボットは、使う人の対象年齢に合うものを選ぶことが大切です。
3歳・6歳・12歳・15歳以上というように、特に子供向けのロボットには対象年齢が設定されていることが多く、子どもの発達段階に応じてロボットの機能は異なります。
対象年齢に合うロボットは、子供の興味や関心を引き出し、効果的な学習効果を与えてくれます。
幼い子どもにロボットを与える際には、パーツを誤飲したり、怪我をしたりしないか、たとえ対象年齢を満たしていたとしても十分確認してから与えることが大切です。
AI機能つきのロボットを選ぶときは、利用者のニーズに合った機能を持つか確認するようにしましょう。
■子ども:プログラミングや英会話など、 学習サポート機能があるロボット
■高齢者:他の家族への通知やスマホでの遠隔操作機能など 見守り機能搭載のロボット
■家族のような会話を楽しみたい方: 言葉で意思疎通できるロボット
■ペットとしての存在が欲しい方: ふわふわで可愛いペット型ロボット など
コミュニケーションロボットは、インターネットを通じてクラウドに接続・連携する必要がある製品と、ロボット単体で完結する製品に分けられます。
基本的に クラウド連携型のロボットは、本体価格とは別に月額のソフトウェア使用料が必要になります。
コミュニケーションロボットを購入する際は、本体価格だけではなく、月額料金の有無や保証に関する費用も合わせて確認することが大切です。
コミュニケーションロボットのメリットと注意点をご紹介します。
コミュニケーションロボットは、文部科学省が力を入れている教育分野である「STEM(ステム)」の能力を伸ばすとして、近年の教育現場では積極的に取り入れられています。
STEM(ステム)とは、科学(Science)・技術(Technology)・工学(Engineering)・数学(Mathematics)それぞれの頭文字を合わせた造語です。
STEM教育とは、上記4つの学問を統合的に学ぶことを通して、 創造性、問題解決力、論理的思考力、コミュニケーション力、協調性など、これからの社会を生き抜くために必要なスキルを育てる教育手法であり、幼い頃から知育玩具などで、「STEM」の考えに触れる事が大切と考えられています。
最近では、ロボットの特徴やメリットを活かし、楽しく遊びながらSTEM教育に触れられるスクールなども増えてきています。
ロボットの動きを予測してプログラムしたり、デザインを考えて組み立てたりといった遊びを繰り返すことで、自分で考える力や問題解決力といった能力を育む事ができます。
長期間にわたってコミュニケーションロボットを利用する際は、ソフトウェアの更新をはじめ、主要機能(プロジェクター、カメラ、センサーなど)の 動作や部品に不具合がないかなどを定期的にチェックすることが推奨されています。
メーカーや販売店でメンテナンスを行っているか確認しましょう。
■ロボットを選ぶ際には 安全性に問題がないか確認するようにしましょう。
■特に子供が扱う場合には怪我をしにくい素材・形状・サイズか確認し、 対象年齢は必ず守りましょう。
■利用者の年齢がロボットの対象年齢に達していない場合は、ロボットの部品を誤飲したり、尖ったパーツで怪我をしたりする危険性があるため注意しましょう。
■ロボットが破損した際の保証についても事前に確認することが大切です。
■購入時にメーカーの 保証プランに加入することで、修理費用が安く済むケースもあります。
■おもちゃロボットの場合でも、メーカーの保証期間(購入後一年以内など)が設定されているケースがあります。
■購入時の保証書やレシートなどを紛失してしまうと保証の対象外となる可能性があるため、大切に保管するようにしましょう。
「コミュニケーションロボット」と「おもちゃロボット」というように、ロボットは大きく分けて2つの種類に分けることができます。
会話を楽しみたい場合や、子どもの学習パートナーとして使いたい場合には人工知能(AI)が搭載されたコミュニケーションロボットが、操作が簡単で維持費がかからないロボットを使いたい場合にはおもちゃロボットがおすすめです。
それぞれの違いや特徴をしっかり理解し、使う人の目的に合わせてロボットを選ぶようにしましょう。
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