株式会社アルファクス・フード・システム(本社:山口県山陽小野田市)が開発した配膳AIロボット「サービスショット α8号機」が株式会社銚子丸が経営する「江戸前すし百萬石 幸町店」に導入された。
株式会社銚子丸は、「真心を提供し、お客様の感謝と喜びをいただく」を経営理念として、江戸前寿司を指向するグルメ回転寿司チェーン店を展開している。
その業態の1つ「江戸前すし百萬石」の 幸町店では、配膳の際、ランチとディナーで提供するメニューが異なることから、提供オペレーション改善と、昨今の人員不足の補填という課題があった。
商品は小型昇降機を使って2階に上げるが、これまではお客様のテーブルへ配膳するための往復が従業員の負担になっていた。
そこで、配膳ロボット「サービスショットα8号機」が導入され、配膳・下げ膳の往復作業が軽減化。
ロボットの活用により、重量のある商品配膳に対する従業員にかかる負荷も軽減され、作業の回転率が良くなったとの声があがった。
※店内での配膳AIロボット「サービスショットα8号機」の様子。
特徴1:ハイブリッド自律走行システム
α8号機はお食事の配膳・下げ膳の機能により、店舗運営に即した安定した走行システムを標準化。
特徴2:環境を独自に把握し、ルートの選択やスピードの可変設定が可能
これまでのロボットは、走行速度を0.7m/秒に決定すると、速度一定で走行していた。
α8号機は、走行エリア内で人の動線とクロスするような場所では0.3m/秒で走行し、それ以外の場所では1.0m/秒で走るなど走行速度に可変設定する機能がある。
特徴3:非接触や業務の効率化のサポートに加え、コミュニケーションモード搭載
配膳ロボットにはなかった「コミュニケーションモード」を搭載、「販促」や「告知」機能を強化。
モード選択により誕生日を祝いながら配膳を行ったり、オープン時や閑散時間帯では店頭でお客様を呼び込んだりするパフォーマンスを行うことも可能。
特徴4:最大4段設置された配膳トレイで8台同時に運用可能。
配膳トレイは最大4段まで設置ができ、最大4ヶ所への連続配膳が可能。
8台の同時運用が可能(理論上は30台以上稼働可能)
配膳ボックスは、脱着式で衛生面にこだわり、開放型・配膳ボックス型の両方での運用が可能に。
各トレイの最大積載量は、10kgとなっている。
特徴5:足回りも強化し段差1.0cm以下でのスムーズな運用が可能
足回りも強化し段差1.0cm以下(大半のロボットが0.5cm以下)での段差運用が可能。
近年のロボットは、非接触で業務の効率化が図れるため、飲食店でも徐々に導入され始めています。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
配膳ロボットの導入により提供オペレーションが改善され、最低人員を割っても営業対応ができるようになったそうです。
人材不足が課題となる飲食業界。こうした機能をもつロボットの導入は、「回転寿司」から「ロボット寿司」というスタイルに変わっていくのかもしれません。