見守りロボットは、高齢者や子供の安全を守るためのロボットです。
スマホやタブレットでお部屋の様子をリアルタイムで確認することができるため、家族の安全確認や、防犯対策として役立ちます。
見守りロボットには会話でコミュニケーションできるものや、家族との通話やメッセージのやりとりができるもの、健康維持に役立つ体操や遊びを楽しめるものなど様々な種類があります。
たくさんありすぎてどのロボットを選んだら良いかわからないという方のために、見守りロボットのメリットや特徴、選び方をご紹介します。
目次
見守りロボットとは、離れて暮らす高齢者の生活状況や、留守番中の子供の安全を見守るためのロボットです。
核家族化が進む現代においては、一人暮らしの高齢者を程よい距離感で見守れる、安心して子供を留守番させられるとしてニーズが高まっています。
そんな見守りロボットは家庭での使用だけではなく、介護施設等でも積極的な導入が進んでいます。
入居者の安全を見守る役割のほか、入居者の良き話し相手となって心を癒やしたり、レクリエーションの進行役として活躍して参加者の笑顔を引き出したりと、介護職員の負担を軽減するツールとしても注目されています。
見守りロボットは、大切な家族をいつもそばで見守りたい、そんな思いを叶えてくれます。
初めに、見守りロボットの主な機能と特徴をわかりやすく説明します。
カメラ搭載型のロボットは、リアルタイムでお部屋の様子を離れた場所からでもチェックすることができます。
あらかじめ登録した家族のスマホ・タブレット等からいつでも確認できます。
カメラ非搭載型ではセンサーを用いて室内の様子をチェックします。
カメラでの見守りは「見られている」という感じがして気になる、という方にもおすすめです。
人の動作や振動・音をキャッチした際、又は一定時間それらを検知できなかった際に、家族のスマホに通知を送る機能などがあります。
多くの見守りロボットには会話機能が搭載されています。
ロボットから挨拶をしたり、雑談で盛り上がったり、クイズやしりとり遊びなどを楽しんだりできるため、利用者のコミュニケーション不足を解消し、心のケアや脳トレに役立ちます。
ロボットを使って家族のスマホにテレビ電話をかけたり、メッセージを送信したりできる機能を搭載しているものもあります。
普段スマホを使ったことがない方も、ロボットを使うことで気軽に家族と連絡を取り合うことができます。
起床時間や服薬の時間、勉強に取り組む時間など、日々のスケジュールを見守りロボットが教えてくれる機能があり、利用者の生活リズムを整えます。
レクリエーションやダンス、ラジオ体操ができるロボットであれば一緒に体を動かすことで健康維持に役立ちます。
見守りロボットは誰でも直感的に操作できるシンプル設計が特徴です。
音声で操作できるものは機械が苦手な方におすすめです。
設定等はスマートフォンやタブレットから遠隔操作で行うことができるため、離れて暮らす家族にも安心して使ってもらうことができます。
単純に、見守りカメラでも良いのでは?と思う方もいるかもしれません。
しかし、見守りに「ロボット」を使うことで、以下のようなメリットがありますよ
多くの見守りロボットは話し相手になります。
高齢者のコミュニケーション不足をロボットが解消してくれることで、孤独感を和らげてストレスを解消したり、認知症の予防に役立ったりなどのメリットがあります。
体操やレクリエーションを一緒に行うことができる点もロボットならではの特徴です。
また、見守りにロボットを活用する大きなメリットとして、あからさまに「監視している」という威圧感を利用者に与えないという事が挙げられます。
家族からの干渉を嫌がる高齢者も少なくありません。
ロボットであれば、楽しい同居人として生活を共にする中で自然に生活状況をチェックすることができます。
見守られる側・見守る側のどちらにとっても優しい見守り方法といえます。
子共を一人で留守番させるのは、保護者にとっても子供にとっても不安なものです。
そんな時は見守りロボットを使うことで、子供の不安を和らげながら、家での様子を外出先からしっかり見守る事ができます。
おしゃべり上手なかわいらしいロボットがそばにいることは、子供にとって心強いサポートとなります。
学習コンテンツを利用できるロボットであれば、留守中を子どもの学習時間として活用することができます。
見守りロボットの通話・メッセージ機能は、固定電話や子供用の携帯電話を用意していない家庭の連絡手段としても大変便利でおすすめです。
見守りロボットを選ぶ際は、以下の3点をチェックしましょう。
見守りロボットを購入する際は、利用目的に合わせたものを選ぶことが大切です。
例えば下記のように、使う相手によって見守りロボットに求める機能は異なります。
例)
高齢者向け:シンプル操作・カメラ機能・会話機能・体調管理機能・脳トレ
子供向け:見た目のかわいさ・学習サポート機能・AI会話機能・通話機能
家庭での使用であれば、持ち運びしやすい軽量でコンパクトなロボットがおすすめです。
見守りロボットは、インターネット環境が必要なタイプと不要なタイプの2種類あります。
必ず使用する場所のネット環境の有無を確認しましょう。
見守りロボットを使うためにどのくらい予算をかけられるのか、使用期間や求める機能を踏まえて比較検討しましょう。
一般的に、高機能であればあるほどそれだけ価格も高くなってしまいます。
自分にとって余計な機能が付いていないロボットを選ぶことが、費用を抑えるポイントですよ。
ここからは、おすすめの見守りロボットをご紹介します。
RoBoHoN(ロボホン)は、話題のAI「ChatGPT」を活用した自然な会話や、歌やダンスを一緒に楽しむことができるロボットです。
ロボホンで使えるアプリ「お留守番」では、住人の帰宅を確認した際に家族のスマホへ通知を送ったり、ロボホンに搭載された内蔵カメラを通じて室内の様子を確認したりできます。
撮った映像はスマホアプリでリアルタイム視聴ができるため高齢者の見守りや、子供の留守番のお供として活用できます。
また、状況に合わせた会話や、しりとり・クイズなどの言葉遊び、お勉強のサポートなどもできるため、コミュニケーションツールや、脳トレ・学習ツールとしても役立てることができます。
《特徴》
BOCCO emo(ボッコエモ)は、大切な家族を心地いい距離感で見守ることができる、かわいくて頼もしいロボットです。
ボッコエモはお腹のボタン一つで簡単・手軽にメッセージのやり取りができるのが大きな特徴です。
スマホ側からは音声・テキストのどちらでもメッセージを送ることができるため、場所を選ばず利用できてとても便利です。
スマホを持っていない家族への手軽な連絡手段として活用できます。
便利で可愛いおしゃべり機能も備わっています。
「おはよう」といった日常のあいさつや、服薬時間や血圧測定などを声掛けしてくれます。
ボッコエモと楽しめるクイズや早口言葉などの遊びは、頭の体操にもぴったりですよ。
《特徴》
出典:ユビ坊公式サイト
ユピ坊は、離れて暮らす高齢者や家族、留守中の自宅で過ごす子どもやペットを見守るためのロボットです。
ユピ坊はカメラ性能の高さが特徴です。
左右340°、上下40°の範囲で自由自在に動かすことができるカメラは、外出先からもアングルの変更が可能で、いつでもしっかり室内の様子を確認することができます。
LEDライトを点灯させることで夜間でもカラー撮影も可能です。
人や動物の動きを検知するセンサーを使って、スマホに通知を送る機能も備わっています。
これにより、不審者の侵入を防ぐための防犯アイテムとしても役立てることができます。
ユピ坊に登録したスマホやタブレットとは簡単操作でテレビ電話もできるため、スマホを持たない家族と交流するためのツールとしても活用できますよ。
《特徴》
Pepper(ペッパー)は、身長121cmの子供と同じようなサイズで親しみやすいデザインが特徴のロボットです。
Pepper for Careと呼ばれるモデルは介護施設において高齢者とのコミュニケーションや、レクリエーションのサポート役として開発されました。
会話型AIサービスChatGPTを搭載しており、人と同じようにスムーズに会話をすることができます。
親しみ感のある、謙虚なキャラクター性で様々な利用者と仲良くなれますよ。
顔認識機能で個人を識別し、個別のレクリエーションやリハビリテーションを行うこともできるため、介護職員の負担を大幅に軽減することができます。
ペッパーは、その愛らしい見た目と親しみやすいキャラクターで高齢者の方々に安心感を与え、心を癒します。
ペッパーとの交流が心地よい刺激となって身体機能の維持や孤独感の解消に役立つなど、高齢者の生活の質の向上が期待できます。
《特徴》
PARO(パロ)は、人の心をケアするアザラシ型のロボットで、認知症予防やレクリエーションの一環として福祉施設等で活用されています。
パロには人工知能(AI)が搭載されており、生き物らしい動作はもちろん、接し方で性格が変わる、自分の名前を覚えて呼ばれると反応するなどの反応を見せます。
人は動物とふれあうことで、楽しみや安らぎを得ることができ、これをアニマルセラピーと呼びます。
パロはアニマルセラピーと同様の効果が認められており、触れ合うことで人の心を癒やします。
徘徊や昼夜逆転、暴言などの問題行動の減少や、血圧の安定、認知機能の向上などたくさんの嬉しい効果があると認められています。
これらの効果は介護者の負担を軽減することにもつながり、パロは利用者・介護者共に健やかな生活をサポートしてくれます。
《特徴》
PALRO(パルロ)は、、離れて暮らす大切な人をやさしく見守り、家族をつなぐコミュニケーションロボットです。
専用アプリを通じて家族に生活の様子を通知したり、メッセージを伝えたりできます。
楽しい会話や歌、体操で利用者とコミュニケーションを取り、生活に明るさと楽しさをもたらします。
服薬時間など一人だと忘れがちな予定もパルロが声掛けでしっかりお知らせしてくれるため、健康維持やスケジュールの管理に役立ちます。
小さいけれどとても頼もしいパルロは、一人暮らしの高齢者の見守り、介護施設のお話し相手やレクリエーションの進行役など、多くのシーンで活躍していますよ。
《特徴》
では実際に、見守りロボットを利用するにはどのくらい費用がかかるのか?
料金体系について解説します。
見守りロボットを使うためは「本体購入」又は「レンタル」する必要があります。
商品によっては自分でプランを選択できるものもあります。
「本体購入」の場合は、さらに2種類に分けられます。
※アップデート費は別途必要となる可能性があります。
※ソフトウェア利用料はおおよそ1万円~2万円前後が一般的です。
「レンタル」の場合は、おおよそ月額2千円~6千円程度のレンタル費用がかかります。
利用期間や保証内容を踏まえ、本体購入とレンタルのどちらがお得か検討するようにしましょう。
いろいろなロボットを試してみたいという方は、短期間から利用できるレンタルがおすすめですよ。
見守りロボットは、一人暮らしの高齢者や子供の安全を見守るためのロボットです。
ロボットについているカメラやセンサーで、お部屋の様子を確認できます。
会話機能や通話機能、予定のリマインダー機能や健康維持に役立つレクリエーション機能など、選ぶロボットによって他にも様々な機能が備わっています。
比較ポイントとして、利用目的に合わせた機能があるかどうか、インターネット環境が必要かどうかを確認することが大切です。
見守りロボットは本体購入とレンタルを選べるため、初めはレンタルによるお試し利用がおすすめですよ。
本記事を参考に、愛する家族にふさわしい、頼れる見守りロボットをぜひ見つけてみてくださいね。
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