着ぐるみのような着せ替えロボット「くるみちゃん」がヴイストン株式会社の公式Webショップ「ロボットショップ」にて販売開始された。
今回はそんな「くるみちゃん」とは、どんなロボットなのか?具体的に紹介していこう。
着ぐるみロボット「くるみちゃん」の特徴は、外装に着ぐるみ素材を使用していること。
従来のコミュニケーションロボットは、外観の大幅なカスタマイズができないものが多かったが「着ぐるみ素材」を使用していることで、目的や用途に合わせた外観の変更が可能になる。
相手がお子さんの場合でも、高齢の方でも対象に合わせて外観をカスタマイズできるので、非常に便利。
また、複数台のコミュニケーションロボットが活躍する場面でも、それぞれの機体の役割や性格付けを明確にできるので、よりユーザーに寄り添ったシステムを構築できる。
くるみちゃんは、研究・開発用に製造されており、ヒューマンインタラクションに関する研究や実証実験機体としての使用が想定されている。
また、卓上サイズで手軽に設置できるため、コミュニケーションロボットを活用した受付や案内、商品紹介、見守りや介護福祉、レクリエーション研究などにも適している。
くるみちゃんは、動作させるため、プログラムの開発・実装が必要なデペッパーロール向けモデルとなっている。
基本的なものを含めたあらゆる動作には、ユーザー側でのプログラム作成と実装が必要となる。
そのため、くるみちゃんには、コミュニケーションロボット用として実績が豊富な総合開発環境「Vstone Magic」というシステムを内蔵。
「V stone Magic」は、ロボットのモーションなどの基本的なものから、高度なものまで、幅広いプログラムを作成・実装することができる。
また、Javaの総合開発環境「Eclipse」でのプログラム作成にも対応しており、より高度な開発プロジェクトにも対応可能となっている。
くるみちゃんには、高性能マイク(インテリジェントマイク)やスピーカーが搭載されている。
ヴイストン株式会社で販売している有償プラン「Sotaクラウド」を別途購入すると、音声認識や合成機能を追加で組み込むことが可能になる。もちろん、ユーザー側での開発・実装も可能。
くるみちゃんの詳細は、Youtube動画にも公開されている。
気になる方は、見てみると良いだろう。
くるみちゃんの注文は受注生産となっており、ヴイストン株式会社が用意した着ぐるみ作例の中から、デザインを指定して注文する流れとなる。
※注文者の考えたオリジナルデザインでのカスタム生産は対応不可。
※ユーザー自身が自作した着ぐるみについては、本製品の動作保証対象外となる。
軸配置図
構成図
■本体仕様
サイズ | W160×D158.6×H229 (mm) |
本体重量 | 555g(着ぐるみ非装着時) |
自由度 | 合計4軸(頭部:1軸 / 腕部:左右各1軸×2 / 胴体:1軸) |
搭載サーボモーター | 腕部:RS204MD / その他:VS-S055C |
動作角度 | ID1(胴体ヨー軸):-60度~+60度 ID3(右腕ロール軸):-90度~+30度 ID5(左腕ロール軸):-30度~+90度 ID7(首ピッチ軸):-50度~+50度 |
CPU | Raspberry Pi 4 Model B 4GB |
本体素材 | アルミニウム、ABS |
入出力 | 広角カメラ(8MP)、インテリジェントマイク®、スピーカー LED(電源ランプ)、スイッチ(電源ボタン、音量ボタン×2) |
インターフェース | Wi-Fi、有線LAN、HDMI、USB×3、電源コネクター、 音声入力(モノラル) |
付属電源 | ACアダプター(12V 3.3A) |
付属品 | ACアダプター、着ぐるみ |
着ぐるみロボット「くるみちゃん」は、対象や使用するシーンに応じて着せ替えすることができるので、柔軟なカスタマイズが可能です。
また、高度なプログラムを実装することができるので、使用用途も広がります。
現在、ヴイストン株式会社の公式Webショップ「ロボットショップ」にて販売されているので、気になる方はチェックしてみましょう。
公式Webショップ https://www.vstone.co.jp/robotshop/index.php?main_page=product_info&products_id=5360