自動給餌器は、ペットの食事を管理する便利なアイテムです。
飼い主が不在時でもペットに自動でフードを与えることのできるのでペットの健康にも役立ちます。
また、ペットの留守番中も楽しく安全に過ごせるよう、ペットと遊ぶ機能や動画の撮影機能、遠隔操作で音声コミュニケーションができる機能など、留守番をサポートしてくれる機能を持つ自動給餌器も登場。
近年、自動給餌器の種類がますます豊富になり、どれを選べばよいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
給餌タイマー設定を行うタイプ以外にも、最近では専用アプリを使ってスマホやタブレットから設定・操作ができるタイプも数多く販売されています。
また、自動でペットと遊ぶ機能や動画の撮影機能、遠隔操作で音声コミュニケーションができる機能など、ペットの留守番をサポートしてくれる機能を持つ自動給餌器もあります。
本記事では犬猫用の自動給餌器について、活用シーンや選び方のポイント、おすすめモデルや最新モデルについてまで、わかりやすく解説します。
出典:株式会社Acalie
自動給餌器とは、設定した時刻や量に基づきペットに自動でフードを与えることのできるとても便利なアイテムです。
飼い主の留守中や就寝中の給餌アイテムとしてはもちろんですが、あらかじめ設定した時間に設定した量だけを与えることができます。
そのため、分量にムラがなく日常的に使うことでペットの健康維持にも役立ちます。
最新の自動給餌器はスマートフォンと連動できるタイプが数多く販売され、専用のスマホアプリでいつでも、どこからでも操作できるのもメリットのひとつ。
メイン機能の給餌以外にもペットの留守番をサポートするための多彩な便利機能が利用できます。
出典:株式会社Acalie
上記の他にも、飼い主が操作しなくても自動給餌器が AI機能によってペットの姿を見つけ出して追尾撮影をしたり、一緒に遊ぶ機能が備わった自動給餌器もあります。
このように自動給餌器は、シンプル設計のものから驚きの便利機能を搭載したものまで多種多様。
ペットの様子や飼い主の状況に合わせてたくさんの種類から選べます。
出典:株式会社Acalie
自動給餌器を導入するメリットは次のとおりです。
いちばんのメリットは、飼い主がペットのそばにいなくても食事を与えられることです。
自動給餌器がないと出かけようというとき、多めに食事をおいていきがちです。
ペットも人間とおなじように、一度に消化できる適量の食事を複数回に分けて与えることが大切です。
自動給餌器は長時間の空腹によるペットの体調不良を避けることができます。
ペットの健康管理には食事の分量の管理が大切ですが、そのたびにフードの分量を計量をするのは少々面倒ですよね。
自動給餌器はそうした手間を省いてくれます。最初にフードの量を設定することで、自動的に毎回同じ分量のフードを与えることができるためむらのない安定した理想的な食事管理ができます
飼い主がいないと、食事を与えることができずペットを待たせることになります。
自動給餌器によって 空腹を我慢することで生じるペットのストレスが軽減できます。
多彩な機能を備えている自動給餌器ですが準備やメンテナンスはカンタンです。
必要なのは受け皿やタンクの定期的な洗浄、本体の電池交換等程度、どの自動給餌器もカンタンにパーツを外せる構造になっているので、さほど手間はかかりません。
フードを本体にたくさんストックできる大容量型の給餌器、食事量や給餌タイミングをスマホで設定できる給餌器を使うことで、飼い主とペットの状況にあった食事管理も容易にできます。
出典:株式会社Acalie
自動的に食事をペットに与えてくれる自動給餌機、こんな方、こんなシーンで役に立ちます。
ペットの横にいたとしても対応しづらい時間帯の給餌が必要なときも、自動給餌器が飼い主のかわりにちゃんと食事を提供してくれます。
出典:株式会社Acalie
旅行で長らく家を空ける、仕事の都合等で度々、家を空けなければならない場合はペットの様子が気になって気持ちが落ち着きませんよね。
カメラ機能を搭載した自動給餌器なら外出先からペットの様子をカメラ越しにみられるので安心です。
ただ、食事以外にも水分補給、室温管理、排泄後の処理など必要となってきます。水分補給や室温調節はスマート機器を活用し、自動給餌器と組み合わせるといいでしょう。
排泄後の処理はこうしたアイテムでは対応できません。外出期間が2泊以上になる場合は、ペットシッターやペットホテルを利用するのがいいでしょう。
ペットの健康を維持するためには食事管理が大切ですがこれがなかなかうまくいきません。
欲しがるまま、気ままに与えるのではなく、自動給餌器によって給餌量と時間を管理することで肥満のリスクを減らすことができます。
外出するとき、出かける間際に一度に多量のフードを皿に盛って与えて出かけてしまうと、次の食事の吸収率が上がり、肥満の原因になります。
一度にたくさんの分量のフードを食べてしまうことで腹痛や消化不良を引き起こす危険性もあります。
自動給餌器の比較ポイントを4つご紹介します。
自動給餌器の設定方法は主に下記の3つに分けることができます。
設定が簡単か、容量や時刻はどの程度細かく設定できるのか等を確認しましょう。
給餌以外の付随機能を求める場合は、スマホ連携タイプがおすすめです。
スマホ連携タイプでは、Wi-Fi接続などの初期設定に少し手間がかかりますが、専用アプリを通じてペットの様子をカメラで確認したり、遠隔操作で給餌できたり、給餌が行われた際に通知が来たりと、外出が多い方にとって便利な機能が備わっています。
自動給餌器には「ストッカータイプ」と「トレイタイプ」という2つのタイプがあります。
ストッカータイプにセットできるのはドライフードのみです。
殆どの製品でタンク内に3~5L程度のフードをストックすることが可能です。
給餌時間や量を設定した後は、タンクが空になるまで自動給餌を繰り返し行います。
トレイタイプは提供回のトレイ蓋がスライドして開く仕組みになっているため、1食分ずつ事前に用意しておく必要があります。
フードをセッティングする手間がありますが、ドライフード以外にもウェットフードやおやつ、サプリメントなど、様々な種類のフードをセットすることが可能です。
飼い主の不在時に食事を与える事が多い場合には、飼い主からのメッセージ再生機能があるものや、カメラでペットの様子が確認できるタイプがおすすめです。
互いの様子が伝わることで、飼い主とペットどちらにも安心感を与え、留守番時のストレスを軽減する効果が期待できます。
ここからは活用シーンに分けて自動給餌器のラインナップをご紹介します。
自動給餌器を使うのははじめて!という飼い主さんにおススメしたいのは操作が簡単なエントリーモデルです。
まず、ご紹介するカリカリマシーンV2は本体の前面にあるボタンで全ての設定・操作ができるシンプルな設計で使いやすさがポイントです。
スマホによる接続も不要なので、機械の操作が苦手な方にピッタリです。
使いやすさがポイントのカリカリマシーンV2ですが、飼い主さんの声を録音できるというペットにとっては嬉しい機能を搭載しています。
「○○ちゃんゴハンですよ!」そんな飼い主さんの声で給餌を伝えることができるので、ペットは安心してご飯を食べることができます。
また、コードは容易に抜けにくいL字ジャックを使用しており、もし、コードが抜けてしまった時でもAC電源/電池、安心の2WAYタイプが採用されています。
もっと食べたい!とペットが手を入れることができない構造になっているほか、噛みちぎり対策の強化ナイロンコード等ペットのいたずら対策も万全です。
好奇心旺盛なペットにも安心してお留守番させることができます。
■ カリカリマシーンV2 うちのこエレクトリックのスペック
メーカー |
株式会社アクセスライン |
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対応フード |
ドライフード |
容量 |
タンク容量約4.5L/給餌量:最大6回/日・約5~100g /回 |
電源 |
【2WAY電源タイプ】AC電源/電池 |
スマホ連動 |
なし |
本体サイズ・重量 |
約H380mm×W240mm×D317mm 約2.3kg |
参考:株式会社アクセスライン
多頭飼いの飼い主さんには、約6L(3.3kg)の大容量タンクと便利な2つの受け皿が搭載された自動給餌器がおすすめです。
1日あたり最大6回の給餌が可能で、時間・回数は本体のボタンで設定できます。
1回あたりの給餌量は、スプリッターを左右にスライドすることで約7~140gまで好みの量に調整できます。
電源にはAC電源と電池のどちらも使える安心の2WAY電源を採用しています。
■ ペット用自動給餌器 PET-AF02BKのスペック
メーカー |
エレコム株式会社 |
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対応フード |
ドライフード |
容量 |
タンク容量約6L(3.3kg)/給餌量:最大6回/日・約7~140g /回 |
電源 |
【2WAY電源タイプ】AC電源/電池 |
スマホ連動 |
なし |
本体サイズ・重量 |
幅約320mm×奥行約355mm×高さ約326.5mm(フードボウル取付時) 約1.6kg |
参考:エレコム株式会社
いろいろな種類のフードを食べたい、そんなグルメなペットには、フードの種類を選ばないトレイタイプがおすすめです。
最大6食分のフードを設置できる給餌トレイは、24時間で最大5回の給餌スケジュールを設定できます。
設定はスマホと接続してアプリ上で簡単に行うことができます。
また、USB電源と乾電池のどちらからも給電できる2WAY電源を採用しており、停電発生時やコードが抜けてしまった場合にも時刻通りに給餌ができる安心設計です。
■ Petoneer NutriSpin/6 Meal Pet Feederのスペック
メーカー |
株式会社ジーフォース |
---|---|
対応フード |
ドライフード・ウェットフード |
容量 |
170ml(約120g)× 6(最大5回の給餌スケジュール設定が可能) |
電源 |
【2WAY電源タイプ】 付属のACアダプターの他に単2電池4本を電源に使えます。 |
スマホ連動 |
Bluetoothでスマホと接続可能 |
本体サイズ・重量 |
320×320×83mm 1134g |
参考:株式会社ジーフォース
Furbo(ファーボ)は専用アプリを使って留守中のペットの様子を確認することができるペットカメラです。
給餌機能メインというわけではありませんが、スマホを操作して与えることのできる「飛び出すおやつ」やリアルタイムでの双方向会話機能を搭載しており、外出先からでもペットとコミュニケーションすることができます。
自動追尾する回転360°ビューや、暗視機能、AIを利用した通知機能などにより、いつでもどこからでもペットの様子をしっかり確認できるため安心・安全にお留守番させることができます。
※全ての機能を使うためには有料の「Furboプレミア定額パッケージ」に加入する必要があります。
■ Furbo(ファーボ)のスペック
メーカー |
Tomofun(トモファン) |
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対応フード |
推奨おやつ:直径1~1.5cm程度の丸いおやつ |
容量 |
おやつ最大容量:約100個 |
電源 |
AC電源 |
スマホ連動 |
あり タブレット, スマートフォンに対応 |
本体サイズ・重量 |
22.3 x 12.5 x 12.5 cm 760g |
ここからは、世界初のペットコンパニオンAI ロボット「ROLA PetPal(ローラ)」についてご紹介します。
ROLAの給餌機能はおやつがメインです。
1回の操作につきフリーズドライ食品を約3-5個与えることができ、 お留守番中のご褒美やペットとのコミュニケーションの一つとして、スマートなおやつ時間を楽しむことができます。
アプリ操作での手動給餌の他に、あらかじめ設定したタイミングや、AIによる顔認識機能を用いてペットに自動でおやつを与えることもできます。
ROLAは ペットの良き相棒となり、自動でペットと一緒に遊ぶ機能が搭載 されています。
付属のじゃらしスティック、レーザーゲーム、ローリングボールを使って、遊びを盛り上げます。
また、ROLAにはアプリで操作できる9つのアクションと7つのサウンドが組み込まれており、いつでもどこからでも飼い主とペットのコミュニケーションを楽しむことができます。
ROLAはAI機能を搭載しているため、ペットの存在を認識して行動を追跡することが可能です。
飼い主に代わってペットの日常生活を側で見守り、カメラでペットを撮影します。
ROLAが撮影した映像はリアルタイムでいつでもどこからでもスマホでチェックすることができます。
さらに、ROLAを使ってリアルタイムの双方向通信ができるため、どこにいてもペットと会話が可能です。
ペットから飼い主に向けて挨拶することのできる呼び出しボタンや、あらかじめ録音した音声メッセージの再生機能も搭載しているため、留守番中のペットの不安感やストレスを和らげることができます。
ROLAは毎日自動でペットの動画を撮影します。
撮影した映像はリアルタイムで視聴できる他、 30秒ずつ各シーンをまとめた「1日動画」に自動編集して、登録したスマホへ自動送信する機能も搭載しています。
毎日帰宅後にはのんびりと、留守番中のかわいいペットの様子を楽しむことができますよ。
※動画自動編集・送信サービスを使うためには有料のCloud会員サービス(サブスクリプションサービス)に加入する必要があります。
Cloudサービスにはその他、毎日いつでもROLAの録画映像を視聴できるサービスや、室内の異常を検知した際にスマホへ知らせるスマートアラート機能も含まれており、監視カメラとしても活用できます。
自動給餌器を使う際には、自動給餌器が ペットに受け入れられるかどうか、少しずつ試して慣れさせるようにしましょう。
動作音に驚いてしまうことも多いため、初めはタイマーを使用せずに、自動給餌器にフードを入れて食べさせてみましょう。
タイマーを利用した給餌はペットが抵抗なく食べられるようになってからが安心です。
また、ペットの体重や活動量に応じて定期的に設定を見直すことが重要です。
食べ残しがないか、食べすぎていないか、自動給餌器にストレスを感じていないか等を適宜確認しましょう。
衛生な食事環境を保つために、給餌器の清掃は必要不可欠です。
ペットが直接口を付ける受け皿部分は雑菌が繁殖しやすいため1日1回以上の洗浄が必要です。
ストッカータイプの場合は、受け皿以外にフードタンクの洗浄も忘れてはいけません。
ストック分のフードを追加するタイミングで必ずタンクも洗浄するようにしましょう。
また、自動給餌器にはコンセントから給電するタイプと乾電池から給電する2つのタイプがあります。
乾電池式タイプは途中で電池切れにならないよう、電池残量を定期的に確認、もしくは期間を決めて電池の交換をしておきましょう。
自動給餌器は、忙しい飼い主に代わってペットに定期的に食事を与え、健康管理をサポートしてくれる便利なアイテムです。
最近では、単なる給餌の道具にとどまらず、ペットや飼い主の生活の質を向上させる便利なツールとしても注目されています。
選ぶ際には、対応フードの種類やスマホ連携の有無、音声コミュニケーション機能の有無などを確認し、自分のペットにふさわしいものを選択する事が大切です。